特集 バイタルサインから読む! 薬のリスクマネジメント
不眠と傾眠傾向にかかわる薬
千田 洋光
1
1国保水沢総合病院薬剤科
pp.762-769
発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100968
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「不眠と傾眠傾向」は,多くの薬で作用・副作用としてもたらされる生体からのサインであり,患者の生活に支障を来したり,事故の原因となるなどの重大なリスクをもっている.このため医療者は,「不眠と傾眠傾向」の発生原因や機序を理解し,その症状を予測し読み取って,患者の薬の服用・管理を見守ろうとする意識が必要である.病棟や外来で直接患者に接する時間の少ない薬剤師としては,特に患者と接する時間が多い,病棟および外来看護師からのフィードバックに期待するところが大きい.
以下,医師,看護師からの問合せや病棟業務(現在,呼吸器・心療内科・精神科担当)で経験した臨床例を交えながら,薬による「不眠と傾眠傾向」に関して,看護師のみなさんにご理解いただきたい知識と考え方をまとめていく.
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