特集 呼吸器問題集—呼吸器疾患の糸口とミニマムエッセンスを知る
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
Question 20 62歳男性.主訴「傾眠」
髙橋 由以
1
,
髙谷 久史
1
1虎の門病院呼吸器センター内科
pp.1185-1186
発行日 2025年7月10日
Published Date 2025/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620081185
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現病歴 精神発達遅滞があり,3年前に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患し,他院での入院加療後からADLが低下したため訪問診療,訪問看護が導入されていた.今回の入院の2週間ほど前から顔面・下腿浮腫,起床時頭痛が出現,1週間ほど前から呼吸困難症状が出現し,入院5日前に往診医が訪問した.SpO2 88%(room air)と呼吸不全を呈し,血液検査でNT-proBNP 5,680pg/mLと上昇しており心不全が疑われたことから,利尿薬と在宅酸素療法が導入された.5日後再度往診医が訪問したところ,呼吸困難の症状は軽減していたものの,傾眠傾向であることから往診医が救急要請し当院へ搬送・入院となった.
既往歴 精神発達遅滞.
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