特集 発生リスクをみきわめる! 褥瘡予防の知恵とワザ
典型事例に基づく褥瘡予防「誌上」プラン
①【急性期】 集中治療センターにおける褥瘡予防
坂野 亮子
1
,
貝沼 由喜子
1
,
矢野 ともみ
1
,
鈴木 沙織
1
,
根岸 裕子
1
1函館五稜郭病院集中治療センター
pp.225-234
発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100930
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はじめに
集中治療を受ける患者は,循環動態不安定,意識レベル低下,栄養状態不良など全身状態が悪く,容易に褥瘡が発生,悪化しやすい状態にある.以前は救命処置が優先されることが多く,褥瘡予防に対する処置が十分にできず,褥瘡が発生してしまうケースが多かった.しかし,現在は早期に危険性を判断し,エビデンスに基づいたケアを行なうことで,褥瘡発生を回避することができるようになってきている.当院でも2002(平成14)年度診療報酬改定での褥瘡対策未実施減算に伴い,2001(平成13)年度よりスキンケア委員会が発足し,褥瘡予防に取り組んでいる.以下,当院での褥瘡予防の実際を紹介する.
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