特集 口腔乾燥症のWhy&How
口腔乾燥症患者の口腔ケア
看護場面でのケア
迫田 綾子
1
1日本赤十字広島看護大学
pp.1183-1185
発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100837
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看護場面のなかで口腔ケアを必要とする患者は多くみられる.脳梗塞等の急性期,意識障害や認知障害,術後患者,寝たきり等,要介護者の増加とともに,これらの患者の口腔問題に対する看護アプローチが求められている.とくに口腔乾燥は,看護や口腔ケアの量・質を間接的に表す問題であり,そこでは日常の口腔ケアをいかに適切に実施しているかが問われる.乾燥の原因にもよるが,口腔乾燥の多くは日常的な口腔ケアを継続することで予防できる.
口腔ケアもまた,看護過程と同様に,アセスメントにより問題点やニーズを明確にして,ケア目標,計画,実施,評価とすすむ一連のプロセスである.これらのプロセスの前段階として重要なのは,患者との良好な関係作りである.また心地よい口腔ケアは,患者との良好な関係を成立させることにつながる.
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