招待席
ビジネスマインドを看護に生かす―MBA取得・起業で目指すもの
深澤 優子
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1(株)Medical CUBIC
pp.833-837
発行日 2003年9月1日
Published Date 2003/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100782
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―深澤さんと私は大学時代の同級生で,別々の臨床で看護師としてはたらいたのち,基礎教育の同じ職場で1年間働いていました.深澤さんは小児看護の臨床で看護師として勤務され,看護基礎教育にも携わったのちに米国に渡り,そこで出産と育児を経験されています.帰国後にMBA(経営学修士号)を取得され,この春,トータルキャリアマネジメントを中心とした会社を立ち上げられました.まず,MBAを取得された動機はなんだったのでしょうか.
深澤 私は病院で臨床をしているときには,「看護はこうあるべき」といった思いが強くあり,しかしそうした「思い」をうまく実践にうつせないことの葛藤がありました.病院組織全体のなかにも理論と実践のギャップがあると感じていましたし,教育に携わっているなかでもギャップを感じていました.それは,組織に問題があったということではなく,むしろ私が働いてきた病院や学校はさまざまなシステムが整ったよい組織でしたので,あくまでも私自身の当時の思いというか,「自分なりの看護観」のようなものでした.
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