特集 病院経営のプロをどう養成するか
MBAコースで何を学び,社会・医療機関でどう生かすか
大藪 毅
1,2
1慶應義塾大学大学院経営管理研究科
2慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科
pp.614-618
発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100054
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医療と MBA(Master of Business Administration,経営管理学修士)というと,少し変わった組み合わせに見えるかもしれない.一般に医療系の高等教育機関といえば,大学院では医学研究科や看護学研究科などが想起され,おもに企業経営者・マネジメント(管理職)の養成機関であるビジネススクールのイメージとは結びつきにくい.
だが海外・日本を問わず,すでにビジネススクールには医師,看護師,病院職員,介護士などの医療関係者が,職場からの派遣あるいは私費で多数学んでいる.また,従来の医療系大学院でも,会計・人事・生産(業務改善)管理などのビジネス関連講座が続々開設されており,従来の医学専門教育の範囲をこえてマネジメント教育の役割が拡大している.
ここでは,MBA がそこで学ぶ医療関係者にどのような影響を与え,実際に職場で役立てることができるのかという視点から,そのマネジメント教育のあり方について説明したい.
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