巻頭カラー連載 ナースの安全を守るモノがたり⑦
1滴の血液を守るために 1滴の血液から守るために―透析用留置針「ハッピーキャスクランプキャス」「ハッピーキャスV」
東井上 昭洋
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1東郷メディキット株式会社開発部
pp.884-885
発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100641
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- 文献概要
透析医療と留置針
人工透析は慢性腎不全の一般的な治療法で,全身の血液を回路を通して体外循環させ,回路に組み込んだ人工腎臓で血液を浄化することにより患者さんの日常生活を維持する方法で,通常週に3回,1回で4時間の治療が必要です.現在患者数は国内に約25万人で,毎年1万人前後増加しています.この透析医療において20年にわたって毎月数百万本使用されている留置針が,フッ素樹脂一体型カテーテル(図1-1)であるハッピーキャスクランプキャスです.
患者さんにやさしく医療スタッフにも使いやすい留置針
医療現場では透析患者さんの1滴の血液は健康な人の血液100ccに相当すると言われています.それほど大切な血液を,治療のためとはいえ体の外に取り出す場面で1滴のロスを防ぐにはどうすればいいのか?
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