巻頭カラー連載 EYE EYE/招待席
「つくれば彼らはやって来る」―いのちの応援舎で生まれる“大家族”/老いも若きもが集う場をつくる―「いのちの応援舎」の試み
山本 文子
1
,
真鍋 由紀子
1
Fumiko Yamamoto
1
,
Yukiko Manabe
1
1NPO法人「いのちの応援舎」
pp.308-309,310-314
発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100632
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高松市にあるNPO法人いのちの応援舎は,朝から大賑わい.その声の主は,赤ちゃん,そのお母さん,少年,そしておばあさんたち.ここには,今はなかなか目にすることができなくなった,「大家族」の姿を見ることができます.
2006年2月に開所した「いのちの応援舎」は,助産院「ぼっこ助産院」,病後児保育「もも」,おやこ広場「ひなたぼっこ」,そしてデイサービス「ひなた」からなる複合体.出産・子育て支援・高齢者支援の三本柱で運営されているため,施設内には乳児から高齢者までが時間と空間を共有しているのです.
出生から死までのトータルな支援を目指して
──まず,いのちの応援舎の概要を簡単に説明していただけますか.
真鍋 いのちの応援舎はNPO法人ですが,定款づくりから法務局との折衝まで全部自分たちでやりました.2005年5月に法人を立ち上げて,それからNPO法人所有の施設としてこの建物の建設を始めました.
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