連載 『ケア学』の新地平 広井良典のケアをめぐる交話・11
ケアと「日本的なるもの」
広井 良典
1
,
中尾 伊早子
2
1千葉大学法経学部
2NPO法人「ちんじゅの森」
pp.1224-1227
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100585
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日本人のスピリチュアリティ
広井 昨今,医療や福祉の領域で,スピリチュアリティ・ケアの必要がいわれるようになってきました.宗教的なニュアンスのある抽象的なこの舶来語は,日本人にはあまり馴染まないものと受けとめられることもありますが,元来,自然のなかに八百万の神をみるような日本人ならではのスピリチュアリティがあるのではないかと私は思います.そこで本日は,古来の日本人の生活には欠かせなかった鎮守の森を現代に活かす独自の活動をされている中尾さんにお越しいただきました.そのお取り組みのなかから,日本人のスピリチュアリティ・ケアについてのヒントをいただければと思います.
「ちんじゅの森」を設立された経緯からお話しいただけますか?
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