連載 『ケア学』の新地平 広井良典のケアをめぐる交話・9
ケアと科学
橋本 毅彦
1
,
広井 良典
2
1東京大学先端科学技術研究センター
2千葉大学法経学部
pp.1012-1016
発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100552
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広井 本日は,東京大学先端科学技術センターの橋本毅彦先生にお越しいただきました.
現代の社会では,「科学」が絶対的に正しいかのような見方があります.「それは非科学的だよ」という言い方には,否定的なニュアンスが感じられますね.医療においても同様で,医学が,「科学」の名のもとに無条件に正しいものととられてしまう傾向があるようです.
今日は,科学から少し距離をおいた視点で,医療において,そもそも科学というものをどう捉えていったらよいか,科学史をご専門とする立場からのご意見をうかがっていければと思います.
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