特集 乳がん看護はトータルケアへ
系統的・継続的ケアをめざして
乳がん患者ケア・アウトカム表とクリニカルパスの活用
鈴木 久美
1
,
藤本 恭子
1
,
椎野 育恵
1
1淀川キリスト教病院看護部
pp.1082-1089
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100559
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乳がん治療の多様化と患者ケア
淀川キリスト教病院は,全人医療を理念に掲げた,病床数約600床の総合病院であり,1日約1000人の外来患者が訪れている.当院では,乳房に何らかの異常が見つかった場合,外科外来で診療しており,乳腺専門医は1人である.
乳がんと診断され,手術療法を受ける患者は,年間70~80人前後である.乳がん治療は年々高度化・複雑化しており,当院では手術療法,放射線療法,化学療法,内分泌療法を患者の病態に合わせて希望を取り入れながら行なっている.最近では,術前化学療法を行なってから手術を受ける患者も増えており,治療パターンが多様化してきている.
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