特集 ナースが病棟で行なう 呼吸リハの理論と実践
神経筋・骨格疾患患者と呼吸管理
大高 洋平
1
1慶友整形外科病院リハビリテーション科
pp.756-762
発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100504
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はじめに
神経筋・骨格疾患の呼吸障害とは?
多くの神経筋・骨格疾患で,呼吸障害が認められる(表1).また,神経筋・骨格疾患は呼吸器合併症を引き起こしやすく,これが生命予後の鍵を握ることも多い.慢性に経過する場合も少なくなく,在宅人工呼吸管理患者のうち6割程度を,神経筋疾患が占めている1).したがって,神経筋・骨格疾患の治療において,呼吸管理は非常に重要な位置を占めている.
本稿ではまず,呼吸障害が慢性に進行する筋ジストロフィーや神経難病などを念頭に置いた呼吸障害や管理の原則を述べる.次に,リハビリテーション領域でよくみる一般的な疾患においても注意すべき呼吸障害があるので触れることにする.
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