特集 ナースが病棟で行なう 呼吸リハの理論と実践
―呼吸リハ実践の基本―図解 用手的呼吸介助手技
森沢 知之
1
,
佐野 裕子
2
1国際医療福祉病院リハビリテーション科
2山王病院リハビリテーション室
pp.741-749
発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100502
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呼吸理学療法の治療手技には,次のようなものがある.
・用手的呼吸介助手技:換気量を増大させ呼吸仕事量を減少させる
・排痰法:効率的に気道内の分泌物の除去を促進する
・ストレッチ:胸郭・体幹の拡張性・柔軟性を改善させる
・調節呼吸:口すぼめ呼吸や腹式呼吸などの効率のよい呼吸法を促す
・ADLトレーニング
・運動療法:歩行練習を含む
・その他
これらはすべて,適切なフィジカルアセスメント(「呼吸理学療法のためのフィジカルアセスメント」pp.734~740を参照)に基づいて行なうものである.
本稿では,呼吸理学療法のなかでもよく用いられ,最も基本的である用手的呼吸介助手技(breathing assist)について解説する.
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