連載 Check & Step Upシリーズ 剤形別くすりの知識・1【新連載】
内服薬①(総論)
山田 安彦
1
1東京薬科大学薬学部臨床薬効解析学教室
pp.360-365
発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100423
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はじめに
薬物はそのままではヒトに投与しにくいため,投与しやすいように種々な形に製剤化されて医療現場で用いられています.この形を剤形といい,剤形には錠剤,カプセル剤,散剤,シロップ剤等があります.医薬品は,このように「薬」に「剤形」を与えられたものですが,同じ薬でもその剤形や用量によって効果に違いがあり,それぞれに注意すべき特徴があることをご存知でしょうか.そのため,医薬品を有効かつ安全に用いるためには薬物自体の性質のみならず,剤形の特徴に基づいた適正な使用法を知っておかなくてはなりません(図1).本稿では,内服薬に焦点を当てて解説します.
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