特集 喘息とCOPD
治療薬
内服薬・経皮吸収薬
村田 順之
1
,
松永 和人
2
1山口大学医学部大学院医学系研究科器官病態内科学
2山口大学医学部大学院医学系研究科呼吸器・感染症内科
キーワード:
ロイコトリエン受容体拮抗薬
,
抗アレルギー薬
,
去痰薬
,
テオフィリン薬
Keyword:
ロイコトリエン受容体拮抗薬
,
抗アレルギー薬
,
去痰薬
,
テオフィリン薬
pp.1331-1335
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika125_1331
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Summary
▪喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)における治療の基本は吸入薬であるが,吸入薬で効果が不十分あるいは吸入薬が使用できない場合に内服薬や経皮吸収薬が有用である.
▪ロイコトリエン受容体拮抗薬は喘息患者,とくに鼻閉型のアレルギー性鼻炎合併患者で吸入ステロイドに上乗せすることで効果が得られる.
▪去痰薬は個々の患者における痰の量や性状に合わせて使い分ける.
▪経口ステロイドは副作用の面からCOPDや喘息での長期使用は避ける.
▪テオフィリン薬は気管支拡張・抗炎症作用が期待できるが,血中濃度に注意が必要である.
▪気管支拡張薬は吸入で用いるのが基本であるが,β2刺激薬の経皮吸収薬は吸入薬が使用できない患者において代替薬になり得る.
© Nankodo Co., Ltd., 2020