特集 根拠あるケアで患者の苦痛を減らすために 手術の疑問を解決します
手術による侵襲を最小限に抑えるための看護
血栓形成の予防
宮川 久美子
1
1福井大学医学部附属病院看護部手術室
pp.708-709
発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100340
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はじめに
深部静脈血栓症および肺血栓塞栓症は,発症すると致命的になることもある危険な合併症である.入院中に発症することが多く,予防のために看護師の果たす役割は大きい.周術期の深部静脈血栓症および肺血栓塞栓症は,患者背景や増強要因,疾患,手術の術式などによりさまざまな危険因子がある.
当施設では,ガイドラインを作成して病院全体で対策にあたっている.本稿では,手術室における深部静脈血栓症および肺血栓塞栓症の発生要因と予防のための看護について述べる.
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