連載 今に生きるヒトコト・2
「師長の看護観によってその部署全体の看護が変化する」
赤池 静枝
1
1富士宮市立病院看護部
pp.65-67
発行日 2009年2月10日
Published Date 2009/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101402
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1969(昭和44)年の看護学校への入学は,初の新カリキュラムによる「患者中心の看護実践」の学びの始まりであり,それは看護部長となった今も続いています。
当時,実習を通して強く感じたことがあります。それは,病棟婦長の存在でした。いろいろな実習病棟に行きましたが,その病棟それぞれに特有の雰囲気がありました。診療科による患者さんの疾患の違いではなく,看護の雰囲気の違いといえるものでした。そこで,「婦長とは,自分の看護観で病棟の看護に影響を与える人なのだ」と単純に結論し,クラスメートたちと「婦長にはなりたい」と真剣に話し合いました。振り返ってみると,これが看護管理を初めて意識したときであったと思います。生意気な学生時代でした。
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