招待席
急性期の嚥下障害ケアの体系化に向けて―技術を通して表現する看護の専門性
鎌倉 やよい
1
1愛知県立大学看護学部
pp.1-5
発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100272
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――鎌倉先生は,小社刊『嚥下障害ナーシング』などのご著書も多い摂食・嚥下障害看護研究の第一人者です.まず,この領域に携わるようになった経緯からお聞かせいただけますか.
鎌倉 私が臨床に携わって10年ほど経った頃,とても印象深い患者さんと出会いました.その方は,気管支の癌の手術後に気管切開を受けたのですが,どうにも嚥下ができないという状況が起こったのです.神経麻痺はないし,どうしても飲み込めない原因がわかりませんでした.結果的に中心静脈栄養という選択をすることになってしまって,私はとてももどかしい思いを抱きました.
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