日本看護診断学会第12回学術大会報告 質保証時代における看護診断
【パネルディスカッション】
看護診断ラベル(NANDA)の表現の標準化に向けて
小田 正枝
1
,
新道 幸惠
2
Masae Oda
1
,
Sachie Shindo
2
1西南女学院大学
2青森県立保健大学
1Seinan Jo Gakuin University
2Aomori University of Health and Welfare
pp.78
発行日 2007年3月15日
Published Date 2007/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100252
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日本看護診断学会は,発足当初からNANDA看護診断の日本への導入と普及を目的に活動し,NANDAの発展過程を学会や訳本によってリアルタイムに紹介してきた.これまでの12年間,NANDAには分類法の改訂のみならず,名称および組織改変も行われて,今やNANDAインタナーショナルとしてNANDA-NIC-NOC連合大会の活動が行われるようになった.
一方,わが国でも,看護診断をめぐる状況は大きく変化した.たとえば,医療経済の逼迫による在院日数の短縮化,量から質への価値観の変化による質の保証や情報公開,高度情報化社会を背景とする電子カルテの急速な普及などは,臨床における看護診断の活用に少なからぬ影響をもたらしている.特に,電子カルテ化の動向のなかで,理解不足のままに看護診断が利用されるなどの憂慮すべき状況がある.そこで,その対応策の1つとして,本パネルディスカッションが企画された.このセッションでは,翻訳用語の特性や留意点などを討議の焦点として,今後の看護診断ラベル(NANDA)の表現の標準化に資することを目標とした.
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