今月の主題 内科臨床に役立つ心療内科的アプローチ
内科医に必要なメンタルヘルスの知識
身体表現性障害
津久井 要
1,2
1横浜労災病院心療内科
2海外勤務健康管理センター研究情報部
pp.2114-2117
発行日 2007年11月10日
Published Date 2007/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103022
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ポイント
●身体表現性障害は,心理的問題が精神症状として現れず,身体症状として表出されたものである.
●身体表現性障害は病態概念であり,複数の疾患カテゴリーから構成される.
●身体表現性障害の治療は通常容易ではなく,心理的対応には慎重な配慮が必要となる.
●特異的に有効な治療薬は存在しないため,ベンゾジアゼピン系抗不安薬の安易な投与は控える.
●身体症状を介しての関係ではなく,信頼に基づく医師-患者関係の構築に力点を置く.
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