特集 患者も あなたも よく眠れる 睡眠をケアする知恵と技
―フローチャートで考える―睡眠障害の解決策志向型アセスメント
粂 和彦
1,2
1熊本大学発生医学研究センター
2くわみず病院睡眠外来
pp.440-446
発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100243
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睡眠障害は,一般的には,ICSD(睡眠障害国際分類)やICD-10(国際疾病分類)などに沿って原因・疾患別に診断し治療され,このなかには睡眠時無呼吸症候群(SAS)やナルコレプシーなど単独の疾患として医学的治療が不可欠なものもあります.しかし一方で,表1のような特徴を持つ,疾病に分類するのが難しい睡眠障害も数多くあります.
このような睡眠障害は,知識さえあれば,日常生活レベルの対処と少しの努力で改善できる場合も多いのです.その場合,従来の原因探索型の診断はあまり役に立ちません.睡眠の特性を知り,多面的にアプローチして,考えられる解決策・緩和策を提示するほうが適しています.
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