連載 看護の未来を決めるのは誰?⑦
看護師の人材供給源として注目される男性たち
横江 公美
1
,
北浦 暁子
1PACIFIC21
pp.748-750
発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100172
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深刻な看護師不足が伝えられる米国の看護団体の活動には,「看護師を職業として選択する人を増やすことが必要だ」という明確な意図を感じる.優れた人材の育成は,まず人材の確保からスタートするからだ.その人材をどこに求めるのか,新たな発想に基づく米国の看護人材確保戦略は,ちょっぴり刺激的である.
米国の男性看護師事情
日本人が米国で病院に行った時によく起こす勘違いが,「病院にいる男性=医師」と認識することだ.米国の病院で勤務している男性看護師の数も割合も,日本に比べると多い.米国労働省の統計によると,2000年度の看護師数は約270万人,そのうちの5.4%が男性看護師であった.その後も男性看護師は増加し,非公式ではあるが,昨年2004年は7%を超したと言われており,これは日本の約2倍にあたる.ちなみに,現在の日本の男性看護師比率は,1980年代初めごろの米国の数値に該当する.
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