視点
大規模災害と公衆衛生
奥村 順子
1,2
1長崎大学熱帯医学研究所国際保健学分野
2NPO災害人道医療支援会
pp.514-515
発行日 2013年7月15日
Published Date 2013/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102787
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世界保健機関(World Health Organization)の定義1)によれば,公衆衛生とは,その実施者が官・民のいずれであるかにかかわらず,コミュニティーや集団を対象に人々の疾病を予防し,健康を推進し,寿命を延ばすことを目的とする組織化された手段を指す(筆者訳).本稿では,地震,津波,暴風雨,洪水,火山噴火などの自然災害に起因する大規模災害時の公衆衛生活動について筆者の視点を述べる.紛争やHuman Errorによる化学災害,放射線災害などは,対象外である旨,了解されたい.
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