特集 1か月健診までのお母さんの健康と生活
地域から再び病院に。真の援助とケアを考えるわたしの選択
堀口 君子
1
1足立病院
pp.888-891
発行日 1996年11月25日
Published Date 1996/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611903432
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わたしは,1986年に約11年間勤務した病院を辞め,自宅近くの医院でアルバイトを始めました。その医院は,自然出産に真剣に取り組み,また母乳育児のための指導にもとても熱心でした。医院での経験や医院長との出会いが,病院とは異なった地域に密着した助産婦のあり方に目覚めるきっかけになったと思っております。一方では,自分自身が育児をしていく中で,地域で助産婦として活動したいという気持ちが強くなっていました。
そうした折,保健所から新生児訪問指導員として働かないかとのお話がありました。自分でも希望していたことでしたから,さっそく日本助産婦会に入会し,出張のみの助産所開設の届け出を行ないました。地域での活動を開始したのは1987年4月で,それ以来9年間続けました。
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