特集 1か月健診までのお母さんの健康と生活
産褥1週間〜1か月の母体の変化と健康
郷久 鉞二
1
,
佐野 敬夫
1
,
和田 生穗
1
1朋佑会札幌産科婦人科
pp.878-881
発行日 1996年11月25日
Published Date 1996/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611903430
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はじめに
新しいお母さんにとって,産褥1週間は医療従事者の管理のもとで,分娩による心身のダメージの回復をはかるとともに子育ての基本を学習する時期である。その後の1か月健診までの3週間は,家族の強い協力のもとで心身を完全に回復させ,自分なりの子育てのパターンを身につける時期である。わたしたち医療従事者にとっては空白の時期であるが,お母さんたちにとっては母性の自立を確立する上で非常に大切な時期といえる。
1か月健診で3週間ぶりでお母さんたちに会うとき,喜びにあふれた様子や疲れ果てた様子などを見て,おおよそのことは察することができるが,この3週間の母体の心身の変化を具体的に検討し,回復の程度を理解することで,新しいお母さんの子育てを適切に支援したいと考える。
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