特集 がんばれ中堅助産婦
施設における中堅助産婦の業務に関する調査—婦長の業務評価と中堅助産婦の臨床能力の自己評価の実態
松岡 恵
1
,
平澤 美恵子
2
,
熊沢 美奈好
3
,
佐々木 和子
4
,
木村 千里
5,1
1東京医科歯科大学保健衛生学科
2日本赤十字看護大学
3神奈川県衛生看護専門学校附属病院
4国立仙台病院附属看護助産学校
5三楽病院
pp.21-28
発行日 1996年1月25日
Published Date 1996/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611903390
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
職場における中堅スタッフは,一般に,業務改革の中心的な役割とインフォーマルなリーダーシップを期待されている1,2)。しかし,いくつかの調査によれば,臨床経験4年以上,30代前半の中堅看護婦には,職務満足や勤労意欲などの低下が指摘でき3,5),その原因は,職場で正当な評価をうけていないことによるという結果が出ている6)。われわれの調査でも,職場で適切な評価を受けていないという意識が,経験満5年までの助産婦のバーンアウト者にも強いことが明らかになった7)。
そこで,私たちは,直属婦長による日常業務に対する評価の実態と,それに対する助産婦の認識,また,臨床能力の自己評価と直属婦長の評価との関連を明らかにすることを目的として本調査研究を行なった。
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.