特集 障害児のノーマライゼーション
障害児の療育:新しいリハビリテーション医学の考え方
奈良 隆寛
1
,
北原 佶
1
1北九州市立総合療育センター小児科
pp.385-389
発行日 2002年5月25日
Published Date 2002/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902873
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はじめに
こどもが生まれたときに,その子に外表奇形や重度の仮死などがあって明らかな障害をもつことがわかったときに,周囲の人々はその親子に祝福の言葉をかけているのだろうか。とくに,その子の予後を見通せる医療スタッフは,どのように障害を告知するかに気をとられ,誕生を祝う言葉をかけないことがある。まずは,ひとつの生命の誕生に祝福の言葉かけが第一であろう。
障害児への親の受容は,出生直後から障害が明らかな場合と,生後しばらく育てた後に障害が明らかになる場合とは異なるものである。この早期の障害受容については他の執筆者が述べるので,障害をもつ親子をどのように長期的にバックアップしていけばよいかを中心に述べる。
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