特集 ダイナミック助産婦外来
21世紀の助産婦外来
村上 明美
1
1日本赤十字看護大学
pp.277-281
発行日 2002年4月25日
Published Date 2002/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902852
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はじめに
助産婦にとって,今では身近となった「助産婦外来」という言葉であるが,わが国における歴史は約25年。助産婦が妊娠中から一貫して検診に携わり,女性やその家族とともに快適な妊娠生活や出産について考え,信頼関係を築いたうえで女性の主体的な出産へとつなげていく—そのような助産婦外来が,出産する多くの女性に支持され,広まってきたことは事実である1)。これまでの年月を長いとみるか短いとみるか,また,その広がりを大きいとみるか小さいとみるか,意見の分かれるところであろう。
今回,助産婦外来に関する過去の文献を読み返し,改めて助産婦外来の意義を考察する機会を得た。ここでは,少々大げさではあるが,今後100年を視野に入れた21世紀の助産婦外来のあり方について私見を述べてみたい。
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