特別寄稿
英国のマタニティ・ケアの“今”と緊急時の対応(後編)
横手 直美
1
1広島大学大学院医学系研究科
pp.61-68
発行日 2002年1月25日
Published Date 2002/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902802
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はじめに
前号(55巻12号)でご紹介させていただいた3つのバースセンターは,正常分娩のみを扱うことができる出産施設で,分娩経過が正常を逸脱した場合には病院へ母体搬送するか,同一施設内の医師のいる産科病棟へ移送しなければなりませんでした。では,英国内において,ハイリスク母子を受け入れる施設や,医療施設が少なく救急医療機関へのアクセスが困難である地域では,どのような対応がなされているのでしょうか。
本稿の後編では,ロンドン中心部の歴史ある総合病院と,医療施設の少ない地域で単独で運営されているマタニティ・ユニットの2施設をご紹介します。
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