研究・調査・報告
実母の母乳育児意識と褥婦の混合栄養育児移行との関係
岩井 弥生
1
,
川由 京子
1
1島根県済生会江津総合病院
pp.538-544
発行日 2001年6月25日
Published Date 2001/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902671
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
はじめに
当済生会江津総合病院では,1988年から母乳育児確立のために様々な援助を行なっている。
継続看護としては,退院後1週間の電話訪問を皮切りに,長期的な授乳・育児相談を行なっている。相談を受けていて,私たちが気になることの一つに,乳汁分泌が十分であるにもかかわらず,混合栄養育児へ移行してしまう褥婦がいることである。原因の一つは,母親の漠然とした母乳育児への不安であるが,支援者である実母のアドバイスで人工乳を補っているケースが多い。1997年の分娩後1か月の母乳栄養率は,77%であった。
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.