特集 ウィメンズヘルスケア
もっと女性のことを大切にしてほしい!—女性の声に応える米国助産婦の役割
大石 時子
1
1東邦大学医療短大専攻科
pp.405-411
発行日 2001年5月25日
Published Date 2001/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902645
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Women's Health(ウィメンズヘルス)を女性の健康と訳すとき,私はいつも強い物足りなさを感じる。ウィメンズヘルスは,単に女性が身体的に健康である,という意味ではない。産婦人科とも同義ではない。女性が人として尊重され,精神的,社会的にも健康である権利,とでも訳したいところである。リプロダクティブヘルス/ライツはウィメンズヘルスの概念のかけがえのない要となる重要な構成要素である。そしてこれらの概念の理解には,女性は差別されている,という認識が根本的に必要である。以下,米国助産婦がどのようにウィメンズヘルスの担い手となったのかを解説しながら,助産の哲学と切り離すことのできないウィメンズヘルスの概念について考えてみたいと思う。
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