特集 21世紀のいのち
ふつうのことをしていくために
立岩 真也
1
1信州大学医療技術短期大学部社会学
pp.39-44
発行日 2001年1月25日
Published Date 2001/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902565
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「さらなる医学技術の進歩は必要か」という題を当初編集部からいただいた。それは一つに,「先端医療」に位置づけられることのある「生殖医療」のことについて少しものを書いたことがあったからかもしれない。ただこれらについては以前に考えたこと以外のことをここで書くことはできない。既に書いたものをごらんください注1)。
もう一つ,この題の提案には,「技術革新」とか「先端技術」とか,なにかと世間は騒がしいが,もっと「ふつうのこと」がふつうになされてよいのではないかという思いがあったのではと思う。この稿ではこちらのほうを少し考えてみようと思う。
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