今月のニュース診断
産む自由/産まない自由の変容—胚・配偶子授受の時代を迎えて
斎藤 有紀子
1
1北里大学医学部医学原論研究部門 法哲学・生命倫理
pp.460-461
発行日 2000年6月25日
Published Date 2000/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902417
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2月14日付の週刊誌「AERA」に「産む自由,産まない自由」として,英国の事例がいくつか紹介されている。
卵の提供を受けて55歳で出産した女性のエピソード,腎臓がん治療のために予め卵巣組織を摘出し凍結保存した3歳女児の話,妊娠可能な卵子がどのくらい残っているか判定できる妊娠テストが開発中であること,脳死状態の夫の身体から精子を取りだして夫の死後海外での妊娠に成功した女性の声(国内での人工授精を認められず凍結精子の国外持ち出しのみ「温情判決」で認められた),そして,最近トレンドになっているキャリア女性の不妊手術とカウンセリングシステムなど。
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