特集 助産診断名の開発(Ⅰ)
助産診断の重要性
青木 康子
1
1桐生短期大学
pp.639-641
発行日 1999年8月25日
Published Date 1999/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902218
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助産婦業務の本質をきわめる助産診断
助産婦業務の本質は,女性の主体性を重んじた出産の援助を頂点に,人間の生涯にわたる性と生殖に関わる健康生活の援助である,と筆者は考える。特に妊娠・分娩・産褥各期にある母子とその家族に対する援助は,助産婦独自の機能を最高に発揮すべき,助産婦活動の中心であり核である。さらに言えば,妊娠・分娩・産褥の自然なメカニズムにそってより良い出産体験ができるよう助産婦は独自の判断に基づいた援助活動を行なう。そのことは妊産婦およびその家族が満足感・充実感をもって,それぞれの発達課題を達成させていくことができるための土台ともなる。
しかし,現在多くの病産院で行なわれている妊産婦や家族に対する助産婦活動は,本当に良いお産につながる援助となっているのであろうか。
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