特別企画 助産診断試論I
東京都及び近県助産婦教育機関教務主任会(1991年度)
助産診断の概念
青木 康子
pp.787-791
発行日 1993年10月25日
Published Date 1993/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900885
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助産診断の意義
診断に関する語意や解釈には表1のようなものがあげられる。広辞苑にみられるように,診断は一般的な用語としても使われているが,もともとは医学用語で,医師が行なう重要な行為として説明されている。
表2は,一般的な専門職の定義や特徴(要件)の主なものをまとめたものであるが,医師はこれらの要件をみたしており,専門職(profession)の代表格といえよう。診断は,高度に体系化された理論,すなわち医師の場合は医学に裏付けられた技術を用いての方針決定であり,その行為は独自で,医師を専門職たらしめている大きな要因である。このことは,その職業独自の診断の技術をもっていることが,専門職の評価を得るためには欠かせないことを示している。
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