特別企画 助産診断試論I
東京都及び近県助産婦教育機関教務主任会(1991年度)
助産診断の検討経過
青木 康子
,
久米 美代子
pp.785-786
発行日 1993年10月25日
Published Date 1993/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900884
- 有料閲覧
- 文献概要
はじめに
1989年に「看護婦等学校養成所教育課程」が改正され,助産婦課程においても,「助産に必要な能力の向上を重視するとともに,家族を中心とした地域の母子保健の向上に寄与できる助産婦教育を行なうこととし,助産診断学,助産技術学を中心に位置づけることとした」という基本的な考え方が示された。これは助産診断学,助産技術学を核とした助産学の確立を志向した教育課程と言うことができる。
また,アメリカではこの20年,看護診断についての研究が盛んに行なわれており,その影響を受けて日本においても,「日本看護診断研究会」が1991年に発足するなど,看護診断についての関心が急激に高まってきている。看護婦教育機関でも教育内容に看護診断を取り入れはじめており,看護診断を学んだ看護学校の卒業生が助産婦学校にすでに入学してきている。
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.