特集 周産期の「食」
離乳食のすすめ方
木村 孝子
1
1木村助産所
pp.484-489
発行日 1999年6月25日
Published Date 1999/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902186
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はじめに
私が木村助産所を開業して今年で10年になります。それまでは病院に10年間勤務,夫の転勤で一時休職した後,山西みな子先生(自然育児相談所)のもとで母乳育児のことを1年間勉強しました。現在,母乳育児相談,食事指導などを中心に産後のお母さんをサポートしています。
ここ数年,お母さんの食事の内容が貧弱になりつつあるように思います。たとえば,朝食にクロワッサン,昼食には肉まん,夕食はカップ焼ソバのみ,間食にはジャンクフードという方もいます。また,近年の食生活の変化からか,テレビやコマーシャル等の影響からか,栄養素のみを気にし,高蛋白・高脂質を中心にした食事が栄養があっていいのだと思っている方も多くいます。いま,私たちの食生活は,わが国の伝統的な食文化から大きくかけ離れてきているように感じます。
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