特集 周産期の「食」
食と母乳の質
山西 みな子
1,2
1山西助産所
2自然育児相談所
pp.478-483
発行日 1999年6月25日
Published Date 1999/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902185
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はじめに
母乳育児の重要性が叫ばれ,その推進のために,関係者は日々努力している。各施設ではWHOとユニセフの呼びかけに応え,ポスターを貼り,なかには母乳外来を開設してサポートシステムを強化しているところもある。また,助産婦たちは母乳哺育学会に入会して研鑽し合い,あるいは日本母乳の会に入会し参加して臨床的実力をつけてきている。また,いくつかの「乳房治療手技」のための研修施設における研究も熱心にすすめられている。国際的にも,ラ・レーチェ・リーグにおいて学び,また国際認定ラクテーション・コンサルタント(IBCLC)の資格を取得する人々もいる。
だが,それにもかかわらず母乳哺育の比率が増加していかないのが実情である。それはなぜであろうか。本稿では「食」の面から考えてみたい。
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