特集 助産婦教育.どこで行なうか—質と量の確保
[座談会]助産婦教育の抱える問題と解決の方向性
茅島 江子
1
,
熊澤 美奈好
2
,
小田切 房子
3
,
山口 裕子
4
1国際医療福祉大学保健学部看護学科
2三楽病院附属助産婦学校
3埼玉県立衛生短大助産学専攻科
4県立宮埼保健婦助産婦専門学院
pp.284-290
発行日 1999年4月25日
Published Date 1999/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902143
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茅島 本日はお忙しい中をお集まりいただき,ありがとうございます。
まず,私がこの座談会を呼びかけたきっかけについてお話したいと思います。私の前任校の山形大学では助産課程をおいてなく,助産婦希望者には卒業後に短大専攻科や専門学校へ進学するよう指導してきました。毎年5,6名が受験していましたが,そうした学生の間から「大学に移行する学校が増えてきている」「受験できる学校が少なくなっている」といった不安の声を聞いていました。しかし,その当時は,助産婦学校の受験希望者がこれだけいるのだから,すぐに助産婦養成校が閉校になることはないだろうと思っていました。ところが,昨年8月に山形に参りました時に聞いたところ,山形県立保健医療短期大学の大学移行に伴い,県内唯一の助産婦養成校が閉校の危機にあると聞き,驚いているところです。
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