インターホン
准助産婦養成に関する座談会で言いたりなかったこと
青木 康子
1
1日赤産院保健指導部
pp.46-48
発行日 1963年9月1日
Published Date 1963/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202613
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●保健指導をどうするか
准助産婦に関しては,昨年愛知県に准助産婦養成所というものができ入学資格は准看護婦,卒業後は准助産婦の資格を与えるもので,医師会が行なっているものである程度の知識しか持っていない私でしたので,座談会の最初の頃は,医師側の意見をただただ拝聴するよりしかたがなかった.
しかし,すでに准助産婦養成所が発足したとの知らせを得た時から,近い将来必ず行なわれるであろうという看護教育の改革にも思を馳せ,新制度の助産婦である私たちはどうなるのかという,一抹の不安はあったのであるが,座談会が進むにつれてその不安はしだいに大きくなり,一言抗弁しなければならないという気持がかきたてられた.いちおうの意見は述べたつもりであるが,時間切れとなってしまい,私としては尻切れとんぼのような後味の悪い感じが胸につかえてならなかったので,2・3日考えてから,医学書院に申入れ,この原稿をのせて頂くことになったわけである.
Copyright © 1963, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.