研究・調査・報告
看護士は婦人科的処置に就けないか—看護の専門的態度と性差
井澤 ひとみ
1
1京都大学医学部附属病院中央診療部
pp.174-177
発行日 1999年2月25日
Published Date 1999/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902117
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はじめに
古来,家族や病人の世話は女の役割として任せられてきたことから,看護は女性の仕事と位置づけられてきた。しかし,近代看護の幕明けによって「看護」は職業として成立するようになり,今や専門性を追求する時代を迎えた。まだまだ男性優位の日本社会において,看護界は女性が自立できる場所の1つであるが,この看護界にも男性である看護士が存在するようになってから久しい。
ところが,現状は看護士の勤務場所は限定されがちで,看護婦と同様の業務を実践しているとは言い難い。しかし,そのような状況の中でも保健士が誕生し,今日では助産士についても議論されるようになってきている。
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