特集 周産期のアロマセラピー
産褥期のアロマセラピー
東野 利夫
1
1医療法人愛成会東野産婦人科
pp.123-127
発行日 1999年2月25日
Published Date 1999/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902107
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はじめに
出産直後から1か月ぐらいの間に子宮はほぼ元に戻り,悪露(子宮内膜からの血性分泌物)もほとんど消失し,母乳哺育も確立する。この期間は広義の産褥期とみなされている。母体にとっては脳下垂体系(乳汁分泌ホルモン,子宮収縮刺激ホルモン)の働きに急変が起こり,さらに自律神経中枢への影響もあって母体は“疾風怒涛の嵐”にさらされ,心身両面において障害が起こりやすくなる。
本稿では,このホルモンバランスに変化が生じ,心身共に負担がかかりやすい産褥期における,アロマセラピーの実践について述べたい。
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