特別寄稿
米国の助産教育・1—ワシントン大学看護学修士課程における助産教育の実際
島田 三恵子
1
1浜松医科大学医学部看護学科
pp.60-65
発行日 1999年1月25日
Published Date 1999/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902094
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はじめに
日本では現在,医療の高度化・専門化が進む中でそれに対応すべく,看護の大学教育が進み,また専門看護師(CNS)制度が検討され,その一部は日本看護協会による認定制度が開始されている。一方,米国は日本や英国より助産婦の歴史は新しいが,大学での助産教育の歴史は古く,既に1955年(昭和30年)からコロンビア大学の修士課程で助産教育を開始している。
現在米国では,助産婦は麻酔看護婦と並んで,専門性と自立度の非常に高い専門看護婦の代表とされている。筆者は,大学における助産教育カリキュラム,助産教育に最低限必要な知識・技術,その運営方法を検討することを目的として,専門看護教育の先進的な立場にある米国の大学における助産教育プログラムについて学ぶ機会を得た。
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