研究・教育活動推進委員会:平成20年度活動報告 日本老年看護学会第13回学術集会交流集会「老年看護学と大学院教育」
大学院修士課程における老年看護学領域教育
三重野 英子
1
1大分大学医学部看護学科
pp.115-116
発行日 2009年3月15日
Published Date 2009/3/15
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- 文献概要
大分大学大学院医学系研究科修士課程看護学専攻は,平成10年度に定員数16名でスタートした.現時点では,博士課程およびCNSコースを設けていない.開設時より教育課程は,基礎看護学,老年看護学等6領域を軸に授業科目が設定され,学生は領域に所属するかたちをとっていた.しかし,定員割れが慢性化するなかで,本専攻の教育の見直しが必要であることを強く認識するに至り,大分県下の在職中の看護職に対して大学院教育に関するニーズ調査を実施した.回答総数1,699人の声をもとに,高度専門職業人育成を目的とした教育課程を再構築し,平成19年度から適用した(図1).新教育課程では,学生が自分の探究課題やキャリア計画に基き「看護管理・教育コース」あるいは「看護実践コース」のいずれかを選択し,各コースに設定された授業科目を履修できるようにしている.教育組織も学問領域別体制を解体し,各教員がその専門性により独立して存在する組織にかえた.現在,私は,老年看護学,リハビリテーション看護学,看護基礎教育に関心のある学生を受け入れている.以下,教育の実際と課題について述べる.
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