特集 これからの助産婦教育
大学院における助産学教育の構想―助産学修士課程の試案
小木曽 みよ子
1
,
村山 郁子
2
,
佐々木 敦子
3
,
三井 政子
4
,
高橋 清子
5
,
坂井 明美
6
,
坂本 由紀子
7
1名古屋市立大学看護短期大学部
2新潟大学医療技術短期大学部
3信州大学医療技術短期大学部
4京都大学医療技術短期大学部
5東北大学医療技術短期大学部
6金沢大学医療技術短期大学部
7熊本大学医療技術短期大学部
pp.342-347
発行日 1992年5月25日
Published Date 1992/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900381
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はじめに
すでに繰り返し述べられているように,母子保健医療の改善向上に対するニードが今までになく増大・多様化してきている今日,専門的でより高度な理論・技術を兼ね備えた助産婦の育成がますます重要になっている.一方で,看護教育の4年制大学が続々と誕生する状態の中で,助産婦教育をどうしていかなければならないかの検討を迫られ,この研究を行なったので報告する.
研究は,昭利59年度の「専攻科教育課程並びに専攻科修了生および諸外国の助産婦教育の調査」,昭利60年度の「看護基礎教育が4年制大学に昇格したときの助産婦教育の位置づけ」など,助産婦教育の改善を指向して行なった国立大学医療技術短期大学部専攻科助産学特別専攻における教育改善に関する研究に基づき,現在実施されている看護大学での助産婦教育(選択制付加方式)および大学院教育を参考とし,「4年制看護系大学専攻科助産学専攻,大学院修土課程(助産学専攻),4年制学部の看護基礎課程助産学選択コース」の3方式について検討した.その結果,大学院(修士課程)が妥当であるとの結論にいたった.
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