特集 もっとコミット.助産婦をめぐる法律と行政
助産婦の責任と業務範囲—医師法・医療法と保助看法
松岡 恵
1
1東京医科歯科大学医学部保健衛生学科
pp.9-13
発行日 1999年1月25日
Published Date 1999/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902086
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助産婦が「しなければいけないこと」と「してはいけないこと」
私たちが,毎日の臨床場面で,法律を意識しなければならない場面に遭遇することはあまり多くない。特に,助産婦の職業的な責任の所在や業務範囲に関する法律上の規定に関心をもつことは,医療事故に遭遇した場合を除いて,ほとんどないかもしれない。
しかし,「助産婦」が「しなければいけないこと」と「してはいけないこと」の境界については,疑問を持ったことがある人は決して少なくないだろう。たとえば,実習にきた看護学生から「助産婦の仕事って,看護婦や保健婦や産婦人科医とどこが違うんですか」と尋ねられたとしよう。その時,あなたはどう説明するだろうか。
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