Medical Scope
妊婦の乳癌
島田 信宏
1
1北里大学医学部産婦人科
pp.263
発行日 1998年3月25日
Published Date 1998/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901903
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癌をはじめとする悪性腫瘍の診断や治療が一段と進歩したために,早期発見,早期治療開始により予後も非常に良くなってきたことを皆さんは多くの経験から実感していることと思います。
妊婦の初期診察で子宮腟部や頸管の細胞診(スメア)を行なって,子宮頸癌のごく初期を発見して,レーザー光線の治療を実施し,そのまま妊娠を続けて生児を得た女性は非常に多くなりました。女性は子宮の他に乳腺も癌発生の母地ともなるので,妊娠中に乳癌が発見されることも時にはあるのです。
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