Medical Scope
Rh(−)妊婦の問診
島田 信宏
1
1北里大学病院産科
pp.59
発行日 1976年1月25日
Published Date 1976/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204982
- 有料閲覧
- 文献概要
Rh式血液型がマイナス(-)の女性が妊娠したらしいといって,あなた方の前に現れたら,助産婦としてはまず問診をすることになります。
第1に聞かなくてはならないのが既往妊娠分娩歴です。これも,単に"妊娠したことがありますか"というだけではなく,自然流産の有無,流産とは確認できなかったけど,それかも知れないというような出血もなかったかどうか。また,人工妊娠中絶の有無も大切です。時には,話せない事情の人もあるので,この点に関しては十分に納得のいくように説明して問いただすことが必要です。また,子宮外妊娠の手術の有無も忘れてはいけません。"妊娠したことがありますか"という一言ですませると,よく外妊をいわなかったり,胞状奇胎を忘れて落としてしまうので,この点に注意したいものです。
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.