特別寄稿
血小板と血液型不適合妊娠
中村 幸夫
1
1国立弘前病院産婦人科輸血管理室
pp.980-981
発行日 1997年11月25日
Published Date 1997/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901825
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はじめに
「血液型不適合妊娠」という言葉は,医学専門用語というよりも,今や一般社会でも通用するほどポピュラーである。そうは言っても,赤血球にのみ使われることが多く,単にRhマイナスの妊婦のことだと誤解されていることもある。血液型抗原は,赤血球に限らず,白血球や血小板にも存在している。したがって,これらの血液型不適合が母児間にある場合,新生児溶血性疾患と同様な免疫学的な問題が起こりうる。
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