MY THERAPY in Series・29
血液型不適合妊娠の治療方針
堀口 文
1
1小山市立国保病院
pp.46-47
発行日 1965年1月10日
Published Date 1965/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203197
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新生児の重症黄疸,核黄疸,赤芽細胞症等の溶血性疾患や流早死産の既往ある者が次回の妊娠や分娩で再び不幸な経験を操り返さない様にするためにはぜひとも夫婦間の血液型や妻の血清中の抗休を調べる必要がある。かつて輸血を受けたことのある妊婦,Rh陰性,更に範囲を広げるならばO型の妊婦でも血液型不適合妊娠(以下型不適介妊娠と略称する)が起こりうるから妊娠中から注意して検査しておいた方がよいと思う。
検査法の手技その他については産婦人科に直結した参考書が少ないので何れ報告したいと思つているが簡単な手技については本誌17巻11号987〜900頁(1963)のに掲載された水谷昭夫氏の論文を参照されたい。また検査が困難な時や成績が不審な場合には血清学,法医学の専門家に依頼する方がよい。
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